らすたちゃん

新宿に住んでる20代ダメ女の日々です。たまにレビューとかも。

【実験と考察】スマホってほんとに必要か?

失くすことで気付くこと…

何が自分を支えているかなんて殆どの場合、それを失いかけているときにしか気付けないものでしょう。

隙間時間の潰しにはスマホは便利ですが、果たして人生にそんなものが存在するのでしょうか。中学を卒業するまで、わたしはその存在に一切頼らず生きてきました。それまでの方が、登下校、塾の行き帰り等今で言う「隙間」は多かったと確信しています。(わたしはハンパない辺鄙な土地に住んでいたので・・・。)その時間を、「隙間」ないし「無駄である」と感じたことなど、一度もないのです。路肩を散歩する老人と犬を見ることや、母親が子供を叱る声、通り過ぎる車のエンジンの音を聞くこと、スーパーの店頭で売られている腐りかけたトマトの匂いや尾を引く男性の香水の香りを感じることは、とても素晴らしかった。すぐ顔も忘れるような誰かと少しの世間話をすること、バスの座席で本を読むことは私にとって寧ろ「ご褒美」のようなものだったはず。それらを、イヤホンから好きなタイミングで好きな曲やラジオを聴くこと、検索すること、記事を読むこと、知人とのコンタクトをとることに代えてまで、私がしたかったこととはいったい何だったのでしょう。

■動機:

スマートフォンを持たずに外出してみて気付くことを、1週間の間に集めてみようと思いました。

家に帰ればPCもありWEB環境も十分に整っているのだから生きては行ける筈です。

正直今になっても、突然一人にされると心が躍ってしまう性質だから「退屈を感じる」ほどの依存しているとは思わないのだけれど、先日着信が鳴ると考えもなくスマホを握りしめていた自身に気づいて、「なんかやだなぁ」と思ったのです。
なんかやだなぁ・・・。

正直に言えばつまり私は、感受性を鈍らせることが怖かったのだと思うのです。面倒くさいですね。
「それは別にスマホのせいじゃねーよ!」と言われるかもしれません。年とともに目新しいものは減る訳だから、鈍るのは仕方がないのかもしれません。だけどわたしはやらずにはいられなかったのです。何気なく手にしているものを何気なくそのままにしておくことで、いつか「あの時もっと必死に感覚を研ぎ澄まして生きていればよかった」と思うことになるのが怖かったのです。「あわよくば」と手に入れたもので、自分にとってもっと大切な何かが少しずつ削り取られてゆくのが、怖くてたまらなかったのです。実際「何かをなくすことで得られる何かを求める」ということ自体に矛盾とエゴは必ず存在していますし、昔からこの手の手段(突然なにかいままでしていたことを「やめて」みるといった・・・)は、わたしの何か真剣に物事に取り掛かる際の「願掛け」のようなものでもあるので、これが「意味のある新しい試み」に当たるかと言われれば正直そんなことないと思うのです。
でもまぁ!思い立ったが吉日というじゃない。やってみようと思います。

■実験内容:

とりあえずの実験なので以下の期間・ルールとします。

<期間>

一週間(1/11-19)※執筆時点でスマホ不携帯です。

<ルール>

スマートフォンの解約は行わず、家の定位置に置きっぱなしにする。

・以下の用途かつ家にいるときのみ、スマートフォンを使用する。

 目的1:家電話

 目的2:iPod

(上記2つはスマートフォンがなかったら代わりに買っていたであろうもの)

・アプリなど他デバイスで使用可能なものについて、自宅PCからの使用は特に制限しない。

 

■気付き:

主観を多分に含みますが、以下の欠点・利点を発見しました。

<欠点>(⇒対処法(あるもののみ))

・道に迷ったときに誰も居ないとほんとに詰む

⇒殆どそんな場合ってない。初めて行く場所なら駅員さんとかタクシーの運転手さんに聞けば大抵大丈夫。それか地図を印刷していく。

・片手でメモ取れないのが地味に不便(スマホのメモ機能に慣れ過ぎた)

⇒両手でとれやーって話。怠慢乙。

・検索による情報(辞書・天気・レシピ・多少の教養(笑)・乗換)を得られない

⇒な ん と か な る !

・電車に乗ってるときにチェックしてたニュースを読まなくなった。

⇒チェックするタイミングをずらす。TVやPCからチェックするのもよし。

・緊急連絡や当日の誘いに応えられないのはやっぱりきつい・・・

・荷物が増える。

 ⇒減らす努力で記憶力が上がるという利点につなげる。

・カレンダーどうするって話・・・。

スマホばっか弄ってる人が目につくようになる。

・書類を画像化して保存してたので、見られなかったり本を漁ったり面倒。

 

<利点>

・読書時間増える。めっちゃ増える。片手に常に本。

・周りの音や景色により敏感になれるので歩くのが苦じゃない。

・集中力がつく。(マルチタスクしなくなるので)

・字書くのが億劫じゃなくなる。下手だけど。沢山書くようになるので。

・記憶力は多少改善される。脳内メモの活用は結構便利。

SNS見なくて済む^^

 

■総合的考察:

まず期間が短すぎました。もっと深く考察するには1月以上続ける必要があった。ということで、現段階での考察が十分でないことをお断りしたうえで…。

断捨離推奨家じゃないので不便を美徳とするつもりはなく、やっぱりスマホって超便利だなぁと感じ続けた1週間でした。多機能故荷物は減るし、何かを調べる場合スピードでブラウジングにかなうものは今のところなさそうだし、クラウドでの情報共有はつくづく革新的だと思います。一般的な利用用途に留めたとしてもコストパフォーマンスは高いです。また世の中の大半が端末保持者である為、そういう人達に合わせた社会インフラ構造になりつつあります。その中で「携帯持ってないんですう」というスタンスは、ビジネス的に信用を得づらいかもしれません。

ただしそこに明瞭な理由があれば別の話。

ただ、あまりにも享受するものが多すぎて、自分自身をアップデートすることを忘れてしまうということを、今回持たずの1週間をつくってみて知れたのは非常に有意義でした。

 

■結論:

スマホは必要。でもたまに置き去りにする日を作るとか、「スマホではしないこと」を明確に決めておく方がよいかも。持たないと決めるなら手間と金が必要になる。何らかの工夫が必要な現代・・・。

 

 

・・・なんか画像抜きのNAVERまとめ劣化記事みたいなやつになってごめんなさい(笑)

皆さんも、気が向いたらスマホ不携帯ライフをおくってみてはいかがでしょうか。